小寺陽一郎、土居恭子
横浜市の京急本線の踏切で2019年9月、列車と衝突した大型トラックの運転手が死亡し乗客ら31人が重軽傷を負った事故で、列車の男性運転士が、踏切の異常を知らせる信号機を確認するのが遅れた疑いがあることが捜査関係者への取材でわかった。神奈川県警は近く、運転士を業務上過失致死傷と業務上過失往来危険の両容疑で書類送検する。
事故は19年9月5日午前11時43分ごろ、神奈川新町駅(横浜市神奈川区)に隣接する踏切で発生した。青砥発三崎口行きの下り快特列車(8両編成)と、警報器が鳴った後に踏切内に進入したトラックが衝突し3両が脱線。トラックの男性運転手(当時67)が死亡し、乗客ら3人が重傷、28人が軽傷を負った。
県警が運転士から聴取したところ、最高速度の120キロが出ているかなどを確認するため、速度計に気をとられていた疑いが判明した。県警は、運転士が自身の運転技術に自信やこだわりがあり、信号の確認やブレーキの使用が遅れたとみている。
この踏切では、異常を検知す…
この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。
残り:256文字/全文:690文字
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル